皆さん皆さんこんにちは!
神楽坂・飯田橋・南青山・表参道のパーソナルジムQUALITASの管理栄養士兼エステティシャンの野澤です。
突然ですが私たち人間の身体には「脂肪細胞」がいくつあると思いますか?
脂肪細胞?あまり聞きなれないと思いますがダイエットに敏感な方なら
「褐色脂肪細胞」など聞いたことがあるのではないでしょうか。
褐色脂肪細胞はダイエットに良いとされているのですが、やはり悪い脂肪細胞も存在します。
その脂肪細胞が増えてしまうとどうなってしまうのか。
今回の記事を読むことで全てがわかります!
「内臓脂肪」「メタボ」「動脈硬化」このワードを聞いて「ドキッ」っとした方は是非最後までお読みください👀
▼体内には脂肪細胞が300億個ある!
皮下脂肪と内臓脂肪を合わせると、全部で約300億個の脂肪細胞が身体の中に存在します。
300億ですよ!
しかも、ただ多いだけではないのです。
脂肪は単なるエネルギーの貯蔵庫ではなく、さまざまな物質を活発に分泌して体の機能を調節しています。
さまざまといっても5、6種類という話ではありません
現時点で100種類以上確認されているのです。
これらの物質のなかには良い働きをするものもあれば、悪い働きをするものもあり、
とくに問題なのが、血圧や血糖値を上げ、動脈硬化を招いて生活習慣病を起こす物質です。
これらの困った物質を、まとめて悪玉物質と呼ぶことにしましょう。
この反対に、脂肪細胞は、生活習慣病の進行をおさえてくれる良い物質も作っています。
それが善玉物質
この善玉物質には、インスリンの効き目を高め、血圧を下げ、蓄積した脂肪を燃やしてくれるアディポネクチンと、食欲をおさえて肥満を防ぐレプチンがあります。
▼レプチンとは?
レプチンという名前は、「やせている」という意味のギリシャ語がもとになっており、脂肪の蓄積が進むと分泌が増えます。
つまり、太りそうになると、脂肪細胞が自分でこんな物質を作って食欲をおさえ、
太り過ぎないようにしているのです。
人の体はうまくできているものですね!
悪玉物質も善玉物質も、このあと出てくるたびに説明しますので、ここで名前をおぼえる必要はありません。
内臓脂肪はもともと悪玉物質を多く分泌しています。
そのため男性は女性とくらべて悪玉が多く、善玉が少ない傾向がありますが、
それでも正常な状態では善玉と悪玉のバランスがだいたい取れています。
▼内臓脂肪が全身に影響をおよぼす理由
では、食べ過ぎや運動不足によって、体に脂肪が付き始めると何が起きるでしょうか。
皮下脂肪と内臓脂肪は、血液中の中性脂肪を次々に取り込む点は同じでも、たっぷり吸収して、もう、これ以上は無理だ!となってからの反応が違います。
皮下脂肪は細胞分裂して数が増えます。そのため、皮下脂肪型肥満の人は、
もともと300億個だった脂肪細胞が400~600億個にもなるといわれています。
一度増えた脂肪細胞の数が減ることは基本的にありません。
約900人を対象に行われた厳密な実験から、太っているか、やせているかにかかわらず、全身の脂肪細胞の数は20歳ごろまで増え続け、これを過ぎると、ほぼ一定になることがわかりました。
インターネット上の記事などで脂肪細胞の数は幼児期に決まると説明してあるのを見かけますが、
そんなに早い時期には決まりません。
また、いったん脂肪細胞の数が増えてしまうと、いくらダイエットしてもリバウンドしやすいという説にも医学的な根拠はなく、たとえ数が減らなくても、
たくわえられている中性脂肪の量を減らせば脂肪全体の体積は小さくなります。
リバウンドを繰り返す人は、太りやすい生活習慣を続けてきたために、
生活習慣の修正が難しいからと考えられます。
▼20歳を超えてからが要注意
さて、内臓脂肪は皮下脂肪と異なり、中性脂肪を大量に取り込むと1個1個の細胞が大きくなって、
体積が最大で2倍を超えます。
そのため20歳を過ぎて中年期にさしかかっても蓄積が進むのです。
困ったことに、内臓脂肪の細胞は大きくなると悪玉物質を分泌する力が高まります。
それと同時に善玉物質をあまり作らなくなるため、脂質、血圧、血糖の数値は悪化するばかり。
こうなると手が付けられません。
内臓脂肪が危険なのは、付く場所の問題もあります。
内臓をつり下げている腸間膜は薄い膜を2枚重ねた構造になっていて、2枚のあいだを血管が走り、
内臓に酸素や栄養を届けたり、内臓で吸収した栄養を肝臓に運んだりしています。
腸間膜を持ち上げて光にすかすと、膜の中を走る血管がよく見えます。
内臓脂肪が最初に付くのは2枚の膜のあいだ、ちょうど血管の通り道になっているところです。
そのため、内臓脂肪が分泌する物質はすぐ血液に取り込まれて近くの臓器に直接流れ込み、
そのあと血液の流れに乗って全身をめぐります。腸間膜を流れる血液が最初に注ぎ込むのが肝臓です。
食事から時間がたって体のエネルギーが少なくなると、脂肪細胞に含まれる中性脂肪が分解されて、
脂肪酸という物質になって血液の中に出て行きます。
脂肪酸はいったん肝臓に運ばれて、そこから全身の細胞に移動して消費されます。
ところが内臓脂肪がたくさん付いていると中性脂肪が必要以上に分解され、
大量の脂肪酸が作られます。
脂肪酸はそのまま肝臓に入り、たまってしまって「脂肪肝」の原因になります。
▼メタボリックシンドロームの正体
この先にあるのがメタボリックシンドロームです。
こんなカタカナの名前だと今ひとつピンと来ないかもしれませんが、
別名〝内臓脂肪症候群〟といったらどうでしょうか!
こちらのほうが、おなかにずしっと、いやな感じが伝わるような気がしまね😭
「内臓脂肪の蓄積に加えて、脂質異常症、高血圧、高血糖のうち二つ以上あてはまる状態」
をメタボリックシンドロームと言います。
しかも、健康診断の結果が経過観察であれば、すでに基準を満たしているということになります。
▼メタボリックシンドロームは自覚症状がない
メタボリックシンドロームの何が怖いかというと、自覚症状がないことです。
おなかが痛いとか、頭がふらふらするとなれば、誰だって病院に駆け込むでしょう。
それが痛くもかゆくもないとなると、がぜん、反応が鈍くなります。
しかし、病気は待ってくれません。
メタボリックシンドロームの基準を満たす項目が増えるにつれて心臓病や脳卒中の危険が高まります。
さて、どのくらい発症率が上がると思いますか?
日本人12万人を対象に、メタボリックシンドロームで心臓病の発症率がどのくらい上がるか調べた研究があります。
肥満、脂質、血圧、血糖がすべて基準値以下の人が心筋梗塞を発症する確率が低いのに対して、
これらの項目がいくつか引っかかる人の発症率が何倍にもなっているそうです。
▼メタボリックシンドロームは疾患の危険率が◯倍
恐ろしいことに、四つの項目のうち三つ以上引っかかる人は、心筋梗塞の危険が31倍も高くなるのです!
31倍です!
とんでもない数字ですね。
それにしても、内臓脂肪がおなかで増えると、どうして心臓病になるのでしょうか。
答えはズバリ、「動脈硬化」です。
そして動脈硬化こそが「メタボリックシンドローム」の正体なのです。
▼動脈硬化がメタボの原因?
動脈硬化の原因は悪玉コレステロール値が上がることだと思っている人が多いのですが、
悪玉コレステロールが増えるだけでは動脈硬化はそれほど進みません。
おもに内臓脂肪が分泌する悪玉物質が、悪玉コレステロールを血管の壁にしみ込みやすくして動脈硬化を進行させているのです。
また、内臓脂肪が中性脂肪を取り込んで大きくなると善玉物質の分泌が減り、
これによっても動脈硬化が進みます。
動脈硬化になると血管の壁が厚くなり、そこに血の固まりがくっつくことで血液の通り道がせまくなります。こうして、ついに血管が詰まると、その先の組織に酸素や栄養を送ることができなくなって、
組織が死んでしまいます。
これが心臓の動脈で起きたのが心筋梗塞、脳を流れる動脈で起きたのが脳梗塞です。
内臓脂肪の蓄積をきっかけに、体にとって望ましくない反応がドミノ倒しのように広がることで、
心筋梗塞が31倍起こりやすくなるんですね。
まとめ
今回は脂肪細胞とメタボについて記事を書かせていただきました。
メタボは病気のリスクを健康の人に比べて31倍も高まるのにはびっくりですね!
今回の記事をきっかけに自分の身体を見つめ直しダイエットにより一層、
意識を向けていただけたら嬉しいです!
ダイエットや食事のご相談ならQUALITASの管理栄養士兼、エステティシャンである私野澤がいつでも相談に乗りますので、お気軽にパーソナルジムQUALITASにお問合せください!
それでは次回の記事でもお会いしましょう!ありがとうございました!
【この記事の監修者】
QUALITASエステティシャン 野澤祥
【保有資格】
管理栄養士
【経歴】
学生時代、国家資格である管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。都内のヘルスケアIT企業に就職後、食事指導のできるエステティシャンとして年間800人以上を担当し、5店舗を束ねる責任者となるが、「一層お客様に寄り添ったエステをしたい」という想いから独立し、QUALITASに参画する。
【神楽坂・飯田橋・南青山・表参道のパーソナルジムQUALITAS】
神楽坂・飯田橋・南青山・表参道エリアのパーソナルジムQUALITASは、「2ヶ月で人は変われる」をCONCEPTに、店舗では「パーソナルトレーニング」 「痩身エステ(ハイパーナイフ)」 を組み合わせた独自のサービスを、店舗の外では「低脂質宅配食」と「オンライン食事指導」を組み合わせたサービスでお客様のボディメイクを徹底サポートいたします。
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