皆さんこんにちは!
QUALITAS代表トレーナーの岡田です!
さて本日は、QUALITASでもトレーニング前によく取り入れる筋膜リリースについてお話ししたいと思います。!
(テレビや雑誌でもよく耳にしますね👀)
僕自身、筋膜について色々な論文やセミナーに目を通しましたが、
その中で出た結論は、
「筋膜リリースは何かと誤解されていることが多い!」
ということです。
今回はその筋膜についてブログを書いていこうと思います!
筋膜リリースとは?
まず、一般的に知られている筋膜リリースの常識を一旦リセットしていただいて、
専門的な筋膜リリースの定義は以下のようになります。
筋膜リリースとは、筋膜の複合体に対して持続的かつ穏やかな圧と伸張(ストレッチ)を施すことによって、筋膜の制限を解除し、長さの最適化,痛みの軽減,機能の向上を目的として行われる徒手療法の1種。
Efficacy of Myofascial Unwinding and Myofascial Release Technique in a Patient with Somatic Symptoms – A Case Reportより意訳
筋膜リリースとは、アメリカの理学療法士であるJohn F Barnesさんという方が考案した徒手療法が始まりだそうです。
実は、世間的に用いられているローラーを使ってコロコロするのが元祖ではないんです!
で、そもそもの筋膜って何なのっていうところなんですが、、、
そもそも筋膜って?
筋膜リリースという言葉が先行してしまったせいか、
多くの方が筋膜という言葉を当たり前のように使っていますが、
そもそも筋膜って何かご存知でしょうか?
筋膜の専門的な定義を言うと、
筋膜とは、皮下から骨格筋・臓器などあらゆる組織までを結合し、包括し、分割する“鞘(さや)”または“結合組織”の集合体である。
Robert Shleipより意訳
と言われています。
そもそも筋膜という表現を使っているのは日本だけで、海外では“Fascia”と言って、
体の中にある結合組織(Connective tissue)のことを指します。
私たちの体は、筋肉・骨・血管・心臓・内臓・脳・細胞など、数え切れないほどの組織が塊になって一つの人体を構成しています。
その組織達がもし単独になっていたら、私たちが人としての形を維持することはできませんよね?
そのため、それぞれの組織をつなぎ合わせる”接着剤”の役割をするものが必要なわけです。
その接着剤の役割をするのが筋膜(Fascia)なんです!
筋膜って何でできている?
筋膜は主にコラーゲンとエラスチン、あとヒアルロン酸でできて、残りのほとんどは水分で構成されています。
なので、比較的弾力があって水々しく、毛糸の繊維みたいに伸び縮みすることが可能な組織です。
これが筋膜(Fascia)です!
全身の血管から筋肉、筋肉から腱、腱から骨、骨から内臓と言ったように全身をくまなく覆って人の形を保っています!
筋膜には形状記憶という性質があって、滑走してから元あった場所に戻ってくる性質があります。
筋膜があることで、私たちの体は人からパンチをくらっても、顔面が凹んだりしないですむというわけです(骨折したら別ですが、、、)
筋膜の3つの役割
筋膜がどういう役割を体の中で担っているかというのは、まだまだ解明されていない部分が多いのですが、現時点である明らかになっていることをまとめると、大きく3つあります。
- 姿勢の維持
- 力の伝達
- 感覚のフィードバック
①姿勢の維持
筋膜は関節を越えて連続するネットワークを構成し、その張力によって姿勢を保持する。
正しく理想的な姿勢を取り戻す 姿勢の教科書/竹井 仁より
筋膜は全身をくまなく覆いながら、体の形や体にある組織の形を保っています。
その筋膜が前後左右とバランスを保ちながら張力を発揮することで、私たちが立ったり歩いたりするときの姿勢を保持できていると考えられています。
筋膜の全身の繋がりを証明した有名な本として、Tomas Myers氏のアナトミー・トレインがあります。
筋膜は足先から頭のてっぺんまでを途切れることなく全身覆っているのですが、それにはいくつかのパターンがあり、線路のように経線を辿ると言われています。
②力の伝達
これは姿勢の維持にも関わっていますが、筋膜には筋肉が発揮した力を伝達する働きがあります。
筋が周囲に存在する結合組織や膜などの物理的な結合により、筋張力が自身の腱以外に伝達され、発揮される腱張力に影響を与える。
Extramuscular myofascial force transmission within the rat anterior tibial compartment: proximo-distal differences in muscle forceより
ちょっと分かりにくいですが
つまり、筋肉が発揮した力が全身を覆っている筋膜を介して隣の腱や筋に伝わるということです。
例えば野球でピッチャーがボールを投げるとき、足の踏み出しから体幹を通じて力が伝わり、ボールをリリースするときにボールを持った手の指先まで力が連動して伝わります。
これによって手首だけで投げるよりもずっと早い球を投げられるようになるわけですが、この力の伝達を筋膜が大きく、になっているんじゃないかと考えられています。
③感覚のフィードバック
筋膜の中には固有感覚受容器といって、感覚を脳に伝える神経が豊富に含まれています。
例えば、『痛い』『痒い』『くすぐったい』『触られている』『伸ばされている』といった感覚が、
皮膚の上から筋膜を介して伝わり、それが脳に認識されることで私たちはそういった感覚を感じるわけです。
筋膜ネットワークには赤筋の10倍高い感覚受容器が存在する。
人体の張力ネットワーク 膜・筋膜―最新知見と治療アプローチより
ということは、日頃から悪い姿勢をしている人の筋膜が癒着を起こし、固まってしまうことで、筋膜の感覚が鈍り「肩がこる」「腰が痛い」といった痛みや不快感につながってしまうことがあるということです。
というところで本日はここまで!
これ以上書くと頭がパンクしてしまうと思うので😅
次回!筋膜についての続きを書いていこうと思います!
【この記事の監修者】
QUALITAS代表トレーナー 岡田啓
【保有資格】
NSCA-CPT (全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー)
NASM-PES(全米スポーツ医学協会認定パフォーマンス・エンハンスメント・スペシャリスト)
FMS Level 1&2
【修了過程】
Dynamic Neuromuscular Stabilization パート1&2
PRI Myokinematic Restoration
PRI Pelvis Restoration
【青山・神楽坂エリアのパーソナルジムQUALITAS】
青山・神楽坂エリアに店舗を構えるパーソナルジムQUALITASは、「人生が変わる90分」をCONCEPTに、「パーソナルトレーニング」 「痩身エステ(ハイパーナイフ)」 「食事指導」を組み合わせた、 まったく新しいスタイルのパーソナルジムです。
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